対振り飛車の囲いを見ていきます。急戦、持久戦などの戦法についてはこちらをご覧ください。
対振り飛車の囲いは、飛車交換になったときに備えて、横からの攻めに強い囲いです。
ちなみに、振り飛車側は対居飛車にはほぼ美濃囲い一択といっていいでしょう。それだけ振り飛車は基本的に美濃囲いにするメリットが大きすぎるということです。
船囲い
まず初めに船囲いを紹介します。elmo囲い(後述)にしない限り船囲いにすることが基本です。というのも、有力な囲いは船囲いを経由して囲うことになるからです。
こちらが船囲いです。王将が船に乗っているような形になっていますよね。急戦の場合はこの状態から右銀または左銀を繰り出して戦いますので、囲いの名称がつくのはここまでです。
以後紹介する持久戦の囲いははここから変化していきます。
穴熊
穴熊はパターンが多いのですべてを説明するのは難しいのですが、ここにはその一例を紹介します。
このような手順で船囲いから穴熊に組みます。相手の振り飛車は美濃囲いから高美濃囲いに変化させてきましたね。
銀冠
続いて銀冠です。こちらは美濃囲い(左美濃囲い)[25手目] から高美濃囲い[29手目]、銀冠へと変化させます。振り飛車も銀冠を目指すことが多いです。
天守閣美濃囲い(左美濃囲い)
天守閣美濃囲いです。玉を三段目に囲います。このまま戦うこともありますが、さらに四枚美濃や端玉銀冠に変化させて戦うこともあります。
銀冠に組む途中の美濃囲いを左美濃といいますが、天守閣美濃囲いを指して左美濃という人もいますので頭に入れておきましょう。
詳しくはこちら
四枚美濃
四枚美濃です。金銀が四枚あるのでそう呼ばれています。かなり理想的な囲いになるので、相手に邪魔されてしまうことも。
端玉銀冠
天守閣美濃からの最終形態端玉銀冠です。玉が戦場から最も遠く、金銀四枚囲っているため、非常に堅い囲いです。
elmo(エルモ)囲い
将棋ソフトelmoが使ったことで認知された囲いです。船囲いにしないである程度の堅さをもち、そのまま戦いを始めようという急戦で使われます。囲いの最終形ですので、これ以上堅い囲いにしにくいということに弱点があります。
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